3-5. クロマチンとエピジェネティクス
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1) ヌクレオソームとヒストン
コアヒストンのそれぞれが2個、計8個がまとまり、それを芯としてその周囲をDNAが約2回巻き付いた数珠状構造
約200塩基対に1個の割合で作られる
2) クロマチンの修飾とエピジェネティクス
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クロマチンを基盤とする転写調節が細胞分裂後も長期にわたって持続され、結果的に遺伝現象が支配される場合がある
エピゲノムの修飾パターンは細胞の分化やがん化などによって変化しうる ヒストンN末端尾部のもつ化学修飾パターン
Column ゲノム刷り込み:ゲノムインプリンティング
ある特定の遺伝子の働き方が、その遺伝子が精子由来か卵由来かで異なるという現象がある
この現象は遺伝子にその発現調節領域も含めて何らかの目印(マーク)がつけられているために起こる
遺伝子にマークをつける機構
インプリンティングの本質はエピジェネティックな修飾であり、その主な分子機構はDNAのメチル化である インプリンティングがあると対立遺伝子の一方のみが発現する インプリンティングのパターンは生涯を通じて維持されるが、生殖系列細胞ではいったん消去され、各世代ごとに新生される
遺伝の中には「父親似」「母親似」という減少があるが、この現象もゲノムインプリンティングに関連があるかもしれない